成年後見人をいつ付けるべきか(知的障害のある方の場合)

こんばんは。

許認可申請と福祉の専門家 平松智実法務事務所の平松智実です。

成年後見制度を利用しようもしくはいつ利用しようか考えている方がいらっしゃるかと思います。

知的障害をお持ちの方の成年後見制度の利用について考えるとき、そのタイミングについて尋ねられることがあります。後々のことを考えて成年後見制度の利用をした方が良いとは思っているが今のところ元気なのでまだ利用しなくても良いだろうという方も多いと思います。

成年後見制度を今すぐ利用することのメリットとデメリットについてまとめました。

【メリット】

信頼できる成年後見人を選ぶことができる。

成年後見制度の利用が必要になるときは突然にやってきます。保護者が交通事故や火災等で急にいなくなってしまうこともあります。

また、本人が相続人になったときも成年後見制度の利用が必要になります。 知的障害をお持ちの方が相続をする場合には親やその他の親族なども代理人となることができず有効な相続ができません。相続が開始してから信頼できる成年後見人を探すこともできないわけではありませんが難しいのではないでしょうか。

【デメリット】

費用がかかる。

成年後見制度を利用すると成年後見人に対する報酬が発生します。月に2万円程度は最低でも必要になります。当然ですが利用のタイミングが遅くなればなるほどかかる費用は少なくなります。

 

メリットとデメリットを比較して成年後見制度利用のタイミングを考えてみても良いと思います。

ご相談いただければ個別の状況を考慮し最適な方法を提案させていただきます。

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